コナミの小島秀夫氏が、日本の若いクリエーターは先入観に縛られていると語っています。 小島秀夫: 私の若い頃はゲームがメディアとして確立されていなかったので、音楽や芸術などからインスピレーションを得て、それをゲームに生かしていった。その頃はゲームを明確に定義付けるものが存在しなかったんだ。他の作品から得た様々な要素を、全く違うものに変換していくのは我々の義務だった。 現在ゲーム業界に入ってくる人の多くは、ゲームはこうあるべき姿だという明確なビジョンを持っている。彼らはそのビジョンの範囲内で作品を作らなければいけないと思い込んでいて、こうあるべきという先入観が視野やアイディアを狭めてしまっているように見える。 全く新しいもの、ゲームの可能性を追求した新しいビジョンを作り上げていた、我々の世代とは違うんだ。 ◆「こういう物が作りたい」という抽象的な「テーマ」があって、製作を始めるもの ◆「ジャン