国がオリンピックを開催してからこのかた、大型イベントだとか個人の行動だとかについてコロナウィルス感染防止の観点からの判断基準が壊れてしまった。断固自粛派に対して経済推進派がいるというような大きなくくりがあるならまだしも、ひとりひとりがぜんぜん異なるオレオレの基準で是非を語りはじめ、親しい友人の間ですらその感覚を共有することができなくなっている。 おおよそ自分に親しみがあるジャンルについては「これこれこういうことだから◯◯は実施してもいいのではないか?」と擁護しながら、自分が興味ないジャンルについては「これこれこういうわけだから✕✕に参加するのはダメだ!」と否定する。そんなやりとりがSNSで観測できる。 甲はAを擁護してBを批判し、乙はAを批判してBを擁護する。それぞれに理屈があり、聞けば「ああもっともだ。なるほど」とおもう。そんな声を友達の数だけ聞いてるだけでもこんがらがってくる。 そして