とはいえ、卸中心の流通網が確立した国内市場で中小メーカーのブランドが認められるのは難しい。そこで池内社長は海外のトレードショーに積極的に出展を重ねた。2002年には「ニューヨークホームテキスタイルショー」で日本企業として初の受賞を果たし、米国での販路を開拓した。 「米国のトレードショーは単なる見本市ではなく、取引の場。ここでバイヤーに認められなかった商品には何か欠点がある。それを必死に探り、商品の見直しを重ねた」と池内社長は振り返る。例えば日本のタオル市場では、コンピュータ技術を駆使した精巧な柄織が評価されるが、「米国のバイヤーは口では“ノーブル”と褒めるものの、内心では“田舎っぽい”と思っている。それが徐々に分かってきたのでデザインも大幅に見直し、シンプルな柄で色のバリエーションを重視した現在のラインアップにたどり着いた」という。 トレードショーでの成功は日本の顧客開拓にも結び付いた。日
もしあなたが「Windows Vistaとは,どれほどすごいものなのだろうか」と不思議に思っている平均的な人なら,どんどん記事を読み進めてほしい。Windows Vistaの「Beta 2」を使ってみてデキの悪さにショックを受けたという人は,Windows Vistaにもう一度チャンスを与えてあげてほしい。Windows Vista RC1(Release Candidate 1,製品候補版1)は,巨大な進歩を遂げているからだ。 米Microsoftは,この次期クライアントOSに搭載される新機能を,何百と挙げられるだろう。もし,(先日新OSの「10大機能」をアピールした)米Appleが同製品のマーケティングを担当していたら「571個もの新機能が搭載されている」と言い出すかもしれない。とはいえ,Windows Vistaの新しいユーザー・インターフェース「Aero」や,膨大なセキュリティ強化
“要件を決められない”という要件リスクに対して,反復開発では「短いサイクルでリリースする“動くシステム”を呼び水に,ユーザー要件を引き出すことができる」(みずほ情報総研 開発第二本部 第五部 務台(むたい)博海氏)。動くシステムが開発の末期でないとリリースできないウォータフォール型との決定的な違いだ。 このメリットを生かし,みずほ情報総研はある企業の基幹システム刷新プロジェクトにおいて,毎週水曜日の午後いっぱいをユーザーとの定例会議,その翌週の金曜日をリリース日と決め,1週間という非常に短いサイクルでシステムを次々とリリースできた。 一般に反復開発では,従来型の開発方式よりユーザーの高い参画度が求められる。このケースでは,ユーザー自身に「小さく生んで大きく育てることや手戻りを許容する開発手法を望む姿勢があった」(同部 担当課長 浦田智之氏)ことが成功の下地になっている。 ユーザーの“代理人
XHTML+CSSでは、ページ構造を意識して制作することが大切。Firefoxの拡張ツール「Web Developer Toolbar」を利用して、テーブルレイアウトの構造、フルCSSのページ構造、見出し構造、非推奨要素を確認する方法を説明しよう。 Firefoxの拡張ツール「Web Developer Toolbar」 Firefoxでは「Web Developer Toolbar」(以下、WDT)という高機能な拡張ツールが利用できる。名前のとおり、Web開発者向けのツールバーであり、CSSやJavaScriptの無効化、画像表示の無効化、ソースのバリデーションなどをツールバーから直接実行することができる。 まず、インフォアクシアで公開されているWDT日本語版をインストールしよう(http://www.infoaxia.com/tools/webdeveloper/)。Firefox(ま
ウレタン樹脂や接着剤などを製造する三井化学ポリウレタン(東京・港区)は、2003年2月から取り組んできたシックスシグマ活動の成果が出始めている。 原価低減では数千万円の効果が出ているほか、銘柄削減による生産の効率化により年間5000トンの増産を可能にするなどの効果が出ている。これまでに92テーマで取り組んでいる。 取り組みのきっかけとなったのが長年赤字から脱却できなかった機能性ポリマー事業部の打開策を練っている時だった。同社では、日本プラントメンテナンス協会が提唱するTPM(トータルプロダクションマネジメント)活動など合理化は既に進めていた。「合理化も限界に近づいており、現場が元気になるカンフル剤になるような活動を探していた時期だった」と片板眞文社長は振り返る。 そんな時ちょうど、三井化学とGEなどとの合弁会社「日本ジーイープラスチックス」でシックスシグマを学び、シックスシグマをリーダーと
ソニー・コンピュータエンタテインメントは、脆弱性に対応した「PSP」のシステムソフトウェアの最新バージョンを公開した。 ソニー・コンピュータエンタテインメントは9月7日、携帯ゲーム機「PSP」のシステムソフトウェアの最新バージョン、2.81を公開した。詳細は明らかにされていないが、「セキュリティ上の脆弱性に対応」したという。 複数のセキュリティ企業は8月31日に、PSPの「Photo Viewer」に、細工を施したTIFF形式の画像を読み込むと任意のコードを実行される脆弱性が存在することを指摘。PSPのファームウェアバージョン2.00~2.80が影響を受けると警告していた。うちFrSIRTでは、脆弱性の危険度を2番目に高い「High Risk」としていた。 最新バージョンはPSPのネットワークアップデート機能のほか、PC/メモリースティック デュオもしくはUMD経由で入手できる。
SOA(サービス指向アーキテクチャ)を使って企業情報システムを変革しようという動きが広がっている。そこで必要になるのが、SOA技術を適切に使いこなすための基盤であるSOAリファレンスアーキテクチャだ。 SOAを使って情報システムを構築すれば、コストを押さえながら柔軟性の高いシステムができると言われている。しかし、SOAを構成する個別技術そのものは目新しいものではない。それでもSOAが注目されるのは、急激に変化するマーケットなどの外部環境に情報システムが迅速に対応できるようになると期待されているからである。 現在、BPM(ビジネスプロセスマネジメント)などのSOAに関わる技術(BPELなど)は規格化が進行しており、ベンダーおよびシステム間の接続性も保証されるようになってきている。今後必要になるのは、SOAをうまく使いこなすための知識やノウハウだ。それらを取りまとめたものとして、ウェブメソッド
わたしが出会った中でも最も注目すべき2人――たぶん「お婆さんハッカー」と呼んでも差し支えないだろう――からは、その素養もさることながら、環境が彼女らのハッカー人生に大きな影響を与えたことがうかがえる。前編では、カリフォルニア州出身の奇才、テリー・ギルバートさんに話を聞く。 Black Hatのようなカンファレンスの素晴らしい点の1つは、新しい友人ができることである。とりわけ、着ていたLinux Tシャツを才能に恵まれた相手に褒められたような場合はそうだ。こうしてお近づきになったのがテリー・ギルバートさんとベッキー・ベースさんの両女史、これまでに出会ったギークやセキュリティ専門家の中でも最も注目すべき2人だ。年齢を推測するような野暮な真似をするつもりはないが、たぶん「お婆さんハッカー」と呼んでも彼女たちは気を悪くしないだろう。 カリフォルニア州出身の奇才テリー氏は、もう50年もコンピュータに
飛行時の偶発的な爆発を防ぐためとして、大韓航空が一部ノートPCの機内での使用を制限している。 大韓航空は「機内でのノートパソコンご利用に関する制限のご案内」と題する告知を8月30日に発表した。 告知は乗客に対し、大韓航空機搭乗時に機内でDellのノートPCを作動させないように求めている。ただし、ノートPCからバッテリを取り外せば本体の機内持ち込みは許可される。告知では、ノートPCのモデルやバッテリがDellによるリコールの対象に含まれているかどうかに関わらず、DellのすべてのノートPCが対象になっている。 また、この告知ではApple ComputerのノートPCである「iBook」と「PowerBook」に関しても、大韓航空機に持ち込む前にバッテリを取り外すよう求めている。ただ、外部電源を利用する場合でもAppleのノートPCの使用を禁止するかどうかは明記されていない。この件に関して大
ボーダフォンは9月7日、第2世代(PDC方式)の携帯電話端末「SoftBank 304T」を9月9日に発売すると発表した。 SoftBank 304Tは東芝製の端末で、初心者や高齢者にも使いやすい「シンプルフォン」。ボタンは大きく、押しやすいドーム型になっている。 また、メニュー表示や文字サイズなどをユーザーが切り替えることのできる「アドバンスドシンプルモード」、スピーカーオフや電波オフを本体を閉じたまま簡単に切り替えられる「エチケットスイッチ」も搭載されている。 本体はコンパクトで、カラーバリエーションはブラックとホワイトの2種類。ホワイトは33万画素でデジタル8倍ズームに対応したカメラ機能を備えているが、ブラックはカメラ機能非搭載となっている。
ソニーの評判が揺れ動いています。遅れをとったハイビジョンテレビは、液晶パネルの生産態勢を整えるにつれて世界市場のシェアを挽回しました。しかし8月には、ソニー製のノートパソコン用リチウムイオンバッテリーに発火問題が浮上し、大規模なリコールに発展。回復基調に水を差すのではないかと懸念されています。また、基幹部品の生産が遅れたことで、次世代ゲーム機「PLAYSTATION 3」の欧州での発売が延期になることも発表されています。 こうしたなか、消費者に「ソニー」はいま、どう受け止められているのでしょうか。そこで今回は、みなさんの「ソニー観」について調べてみました。まず現在、ソニーがどんな形で生活の中で親しまれているかを探るため、普段から使っている製品やサービスを尋ねたところ、上位10品目は次のようになりました。 ●普段から使っているソニーブランドの製品やサービスは?(複数回答)
特集:変貌するリッチクライアント(4) 自由すぎるWebの世界でメタデータは統合できるか 野村総合研究所 技術調査室 田中 達雄 2006/9/8 自由すぎるWebの世界で、メタデータ統合の鍵を握る技術は? 複数の美術館に保管されている美術品をワンストップで検索させるフィンランド美術館のセマンティックWeb活用から考えよう 前回の「企業のWeb2.0活用はSOAとの融合から」では、SOA(サービス指向アーキテクチャ)やWeb2.0世界のWebAPIやSaaS(Software as a Service)が、クライアントの独立性を高め、リッチクライアントの普及を後押しすると説明した。 現在、これらのサービスは、サーバ上で統合(マッシュアップ含む)する例が多いが、独立したリッチクライアントであれば、個別のサービスを直接呼び出すことも可能だ。つまり、リッチクライアントは、データやサービスを統合す
風間八宏氏がオシムジャパンを“斬る” 【ニッポン原論】2006年09月07日 風間八宏(44)はジーコジャパンから大きく入れ替わった選手の「個の質の低さ」を指摘。0-1で敗れた3日のサウジアラビア戦をアウウー2連戦で浮き彫りになったオシムジャパンの課題を探った。 高原、柳沢でも“タツマキ”よりはるかに質高い 日本代表の個人能力の低さが目を引いた。シュートやクロスの制度をはじめ、代表選手とは思えないプレーが数多くあった。個のベースがなければサッカーは成り立たないし、選手選考に疑問を感じざるを得ない。 象徴的なのは、前半24分に羽生がタメをつくる選択肢を放棄し、雑なスルーパスで好機をつぶした場面と、同45分にゴール前にボールを運びながら勝負を仕掛ける選手がおらず、バックパスを繰り返した揚げ句、フリーの加地がシュートを打ったが、柳沢、高原は仕事をさせてもらえなかった。その柳沢、高原でも、この日の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く