Mukke氏のところに久しぶりにコメントを残したところ、示唆的なレスを頂いたのでお返事。 「逆右翼」と反中主義者たちをめぐって――梶ピエール氏への応答(元エントリ) 「イデオロギーフリーな学知は存在しないわけで,問題はそのイデオロギーがどのように用いられているかなんじゃないかなーとは。イデオロギー的に偏ってはいるけれども独創的で堅実な実証研究と「イデオロギーフリー」なクソ研究だったら前者の方が遙かにマシなわけで。」(Mukke氏レスより抜粋) これについてはベルンハイムをわざわざ引用した理由を特段書かなかったので、この示唆自体は興味深いお返事でした。 ベルンハイムの「歴史とは何ぞや」(以下断りない限り岩波文庫1976年版第36刷を参照)の第一章第一節において“「史学」における意義で用いれば”から始まる一節における“ギリシア語から出た外国語Historieで、この語はもともと「探求獲得した知