スーザン・ボイルがオーディション番組で、その風貌からは想像もつかない美しい歌声を披露して大絶賛を浴び、一躍世界へ名乗りを上げたのは今から3年前のこと。そのスター誕生物語を思い起こさせる事態が、現在リアルに進行中だ。今回も、辛口コメンテーターであるサイモン・コーウェルが仕切る別番組、「Xファクター」アメリカ版でのこと。 13歳のカーリー・ローズがTシャツと短パン姿でステージに登場し、実力派ジャズシンガーのニーナ・シモンの“Feelin’ Good”を歌うと告げると、審査員席には微妙な空気が漂った。審査員の一人は疑うように「ちゃんと練習したの?」と質問している。 ところが、ひとたびカーリーが歌い始めると会場の空気は一変。観衆と審査員を魅了し、熱狂的なスタンディングオベーションを受ける。ブリトニー・スピアーズは「ここにいる全ての人間があなたと恋に堕ちたわ」と絶賛した。デミ・ロバートは「今すぐあな