ウノとゲートボール。 ウノの箱には丁寧な説明書が付いていて皆一度は読んだろうに、面倒の一語で点数計算も何も無視されていてあわれ。公式が正しい遊び方を何度アピールしてもローカルルールの強さかなわない。 誰もがパッと見ただけでそれとわかるゲートボール。でも一部の物好き以外は遊ぼうとはしない。ルールを楽しく説明してくれる奇特な方が居ても、へー面白ーいなんて感想を言った端からそんなルール頭から忘れられていく。
俺の家の近くでボーダーコリーが飼われている。白黒のモワモワした毛並みのあの犬だ。 この犬、何だか俺を好きで好きでたまらないみたいなのだ。 俺も犬は好きなので出勤途中に散歩している他の犬などを見かけるとアイコンタクトして飼い主にも黙礼くらいはしているのだが、件のボーダーコリーは俺と目が合うともんのすごい勢いで俺の所に突っ込みたがり、飼い主の奥さんが慌ててリードを引っ張るくらいだ。リードで引っ張られながら二本足で立ち、「おい待て!素通りするな!俺を撫でろ!」と言わんばかりに前足をもがかせて。俺が立ち止まり撫でようとすると即座に地べたに寝っ転がって腹を見せて、俺が腹を撫でると「よしよしわかってるじゃないか」と満足そうにするのだ。そしてそれを見ながら飼い主の奥さんは「あー…あんたシャンプーしたばかりなのに」とぼやく。 多少俺にしっぽ振ったり目で追ったりする犬は多いが、この犬のそれはちょっと異常なく
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