広義で言うところの内部統制は、経営の本質に関わる重要な意味を持つ。中堅・中小企業のITは内部統制にいかに関わるべきか。 内部統制がなぜ重要なのか 現在、「内部統制」や「日本版SOX法対応」などのキーワードが多くのメディアを賑わしている。「内部統制を実現する○○」という冠のついたベンダー主催のセミナーやフェアもどれも盛況だ。内部統制がこれほどまでに騒がれているのは、企業が活動する上で欠かせない概念であるからにほかならない。「内部統制」とは何なのだろうか。 金融庁企業会計審議会の内部統制部会が2005年12月に発表した『財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準のあり方について』(PDF)において、その基本的な枠組みが示されている。その内容を見てみれば、内部統制がどのようなものかが分かる。 内部統制は、基本的に、企業等の4つの目的(1.業務の有効性及び効率性、2.財務報告の信頼性、3.事業活動
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