最新日記へ 2月27日(水) 濁り酒二態。 先日知人宅で呑んだ上喜元の濁り酒は凄かった。シャンパンのごとく吹っ飛びそうな栓を金具で抑えている。注ぐとサイダーのように泡が立ち、浮いているのは澱ではなく米麹そのもの。味は炭酸強く、やや甘口だが鮮烈。きりっと冷やして小さなグラスで会席料理の食前酒に出すか、オンザロックにすれば女性に人気が出そうだ。 私が買ったのは四季桜の濁り「冬の華」。以前も呑んだ経験があり、こんなはずはなかったと思うのだが、なぜか合成甘味料のような嫌な味がする。どうしたのだろうか。今年は失敗したのか、それともこれがたまたまハズレだったのか、はたまた私の味覚が花粉症で狂っているのか。 本屋に行ったら、「狂牛病についてもっと知るために」というコーナーがあって、岩波新書の「狂牛病」があったのはいいとして、その隣に岩波文庫の「安愚楽鍋」があったのには驚いた。仮名垣魯文が明治初期に書いた