IBMは、命令によって消滅する、遷移性を有したデバイスの開発契約を米政府から勝ち取った。 IBMが手にしたこの新たな作業の性質を考えた場合、契約の相手が米国防高等研究計画局(DARPA)であることは想像に難くない。DARPAは2013年に入ってから、「Vanishing Programmable Resources」(VAPR)の推進を発表していた。 VAPRウェアというアイデアにより、商用の電子機器では耐久性がありすぎるために、戦地などの場所で敵側に対する情報源となり得るという問題に対処する、遷移性のある電子製品という新たなジャンルの機器がもたらされる可能性もある。 DARPAはVAPRに関するウェブページで「Vanishing Programmable Resources(VAPR)プログラムは、制御されたトリガー可能な方法で物理的に消滅する機能を有した電子システムの開発を目的としてい