並べられたワインや蜂蜜、オリーブオイルのボトルは、どれも素人目には本物に見える。「液状大麻」は、幻覚作用がある有害物質が濃縮され、乾燥大麻より危険性が高い。大麻リキッドとも呼ばれる。多くは一見、本物と見分けがつかないほど巧妙に偽装されている。新型コロナウイルス感染症の感染拡大で海外からの入国が極端に減る中、押収量は急増。変わる密輸の手段と税関の水際対策の現場を追った。(共同通信=山岡文子) 【グラフ】大麻事件摘発少年の推移 ▽強い粘り気 2020年2月、東京税関は米国から航空貨物で届いた箱を開封した。中身は赤ワインのボトル12本。1本ずつ袋に入っており、ボトルの口を覆うシールや、胴に貼られたラベルに不自然な点はない。 しかし宛先は以前、大麻が送られてきた都内の民泊。いわゆる「泳がせ捜査」で目を付けていた住所だ。 輸入貨物は電子データで申告される。コンピューターにインプットされた、いくつもの
![コロナ禍でなぜ? 大麻押収量が4割増 巧妙化する密輸、まるで本物のワインや蜂蜜(47NEWS) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9081e9b08be36b06de60233f1f286b617470816b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnewsatcl-pctr.c.yimg.jp%2Fr%2Fiwiz-amd%2F20210331-00000002-yonnana-000-17-view.jpg%3Fexp%3D10800)