チェック役も経営に参加、監視強化 導入企業はわずか、「優等生」だった東芝 なぜ機能しなかった? 利益水増し問題で揺れる東芝は、「委員会設置会社」という運営体制でした。経営陣が違法なことをしていないか、チェック体制を強化する形として2003年に移行しました。しかし、粉飾事件により、先進的といわれた「委員会設置会社」は機能していなかったことが発覚。大きな衝撃が走っています。「委員会設置会社」とは、どのような体制なのでしょうか? チェック役も経営に参加、監視強化 通常の会社には、経営陣が違法なことをしていないかチェックする監査役がいます。「委員会設置会社」では、監査役を置かないで、経営に直接、関わる取締役から「監査委員」を選びます。意見を言うだけでなく、取締役会の多数決にも参加することで、チェック機能を強化するのが目的です。 「監査委員」に加え経営陣の給料を決める「報酬委員」、取締役の候補者を選