輸入小麦の政府の売り渡し価格が引き下げられたことから、製粉最大手の日清製粉グループの日清フーズは、来月から家庭用小麦粉の主力商品を値下げすることになりました。 具体的には、菓子などに使われる薄力粉「フラワー」の容量1キログラムの商品を2%値下げするほか、パンなどに使われる強力粉「カメリヤ」の容量1キログラムの商品を1%値下げします。この会社が家庭用小麦粉を値下げするのは、ことし2月以来、半年ぶりのことです。 値下げの背景には、中国やオーストラリアなど主な小麦の生産国が豊作で国際的な小麦の相場が安くなったことから、政府が買い入れて民間企業に売り渡す輸入小麦の価格が、ことし4月から平均で7.1%引き下げられたことがあります。 製粉業界では、ほかのメーカーも家庭用小麦粉の価格の値下げを検討しています。