5月8日、ソフトバンクは平成20年3月期の決算発表を行った。数字としては、売上2兆7,762億円(前年比9.1%増)、営業利益3,243億円(19.6%増)、経常利益2,586億円(68.6%増)、当期純利益は1,086億円(277%増)と、大幅な増収増益に加えキャッシュフローや債務比率など財務体質の改善をアピールするものだった。ソフトバンクグループ全体の連結決算だが、セグメント構成は携帯電話事業であるソフトバンクモバイルによる移動通信分野の貢献が目立つ。営業利益3,243億円のうち半分を占める1,745億円が移動通信分野の利益だ。次いで1,152億円はインターネット・カルチャー事業(Yahoo!JAPAN)となっている。 ソフトバンク業態の変遷 ソフトバンクというと、我々古い世代にとっては、パッケージソフトの卸販売から出版事業で成長した会社というイメージが強いが、いまや出版を