文部科学省が組織的に天下りを行っていた問題で、慶応大学にも去年、退職した元幹部が再就職していたことが関係者への取材でわかりました。再就職にあたっては、人事課のOBを仲介させていたということで、文部科学省の調査チームは違法な天下りを禁じた国家公務員法に違反する疑いがあると見て、調べています。 こうした中、去年3月に退職した元幹部が、およそ2か月後に慶応大学の参事に再就職したときに、文部科学省の組織的な天下りを仲介していた人事課OBの嶋貫和男氏のあっせんを受けていた疑いがあることが関係者への取材でわかりました。 このOBは、文部科学省の人事課から提供された元幹部に関する情報を基に慶応大学の人事課と再就職に向けたやり取りをしていたということです。 この再就職については、すでに辞任した前川前事務次官や当時の人事課長も了承していたということです。再就職した元幹部は、私立大学への助成金などを担当する私