いま、日本では、政治資金問題で辞任に追い込まれた舛添要一前都知事や、3人のトップが手を染めた東芝不正会計問題、三菱自動車が起こした燃費不正問題など、“リーダーとしての資質”を問われる問題が頻発している。政界、実業家を問わず、なぜ、日本のリーダーはこれほど劣化してしまったのか。『リーダーの本義』を上梓したばかりのノンフィクション作家の門田隆将氏と、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が、「本来あるべき日本のリーダーの本義」を正すべく、特別対談を行った。 都知事の「リーダーの本義」って何? 櫻井よしこ氏(以下、櫻井):今日は「リーダー」について語るということですが。 門田隆将氏(以下、門田):リーダーと言えば、今回、東京都のリーダーである都知事を辞任した舛添要一さんのケースは、ひどかったですね。彼がリーダーとして失敗したポイントは、2つあると思うんですよ。 櫻井:何でしょうか。 門田:1つは、テレビな