日本にはずっと、「“モテ”と“キャリア”は両立しない」という不幸な歴史があった。そこで今回からしばらくモテとキャリアの歴史について、男女雇用機会均等法施行後の20年を振り返っていこうと思います。 「キャリアウーマン」と呼ばれる女性が多数出現するようになったのは、1986年頃から。80~90年代には均等法施行とバブル景気の波に乗って、キャリアウーマンたちが台頭する。しかし、現在は再び「OL(注1)」が花盛り。「めちゃモテかわいい系OL」とか「カッコいい系OL」とか、女性誌の表紙には「OL」という言葉が踊っている。 キャリアウーマンが働く女性の代名詞とならなかったのは、バブル崩壊後、女性の就職戦線も氷河期のあおりで壊滅状態になったから。キャリアウーマンどころか、正規雇用のOLとしての勤め先すらなく、女性たちの仕事に対する意欲も減退した「失われた10年」の影響だ。さらにもう1つ大きな問題だったの
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