『20歳の自分に受けさせたい文章講義』 前回の記事からの続きです。 今回からは「読者の椅子に座る」というテーマになります。 文章を書く人は、自分にも読者がいるのだという自覚を持たなくてはいけません。 その椅子に座る、すなわち自分自身がリアルにイメージできる読者というのは、次の2人だけです。 「10年前の自分」と「特定のあの人」です。 今回は主に、10年前(過去)の自分に向けて書く理由などを説明していきます。 あなたにも読者がいる 喫茶店のオーナーは、新しいコーヒー豆を仕入れたら自分で味を確かめると思いますが、その時に実際「お客さんの椅子」に座ってみる人はどのくらいいるでしょうか。 ほとんどいないのではないかと推測できるほどに、椅子やテーブルがガタついている喫茶店が多いものです。 文章についても、お客さんを、つまり「読者」をイメージしながら書いているでしょうか。 読者などというのはプロの小説
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