◇既存メディア・市民とネットワークを構築 オンライン初のピュリツァー賞「プロパブリカ」 12日発表の2010年ピュリツァー賞で、調査報道専門のNPO(非営利法人)メディア「プロパブリカ」(本部・ニューヨーク)が受賞した。ネット上のオンライン・メディアによる同賞獲得は初めて。NPOの特性を生かし、既存メディアや市民記者とのネットワーク構築を掲げるユニークな手法が、「新たな調査報道のかたち」として注目を集めている。【ニューヨークで大治朋子】 ■別の記事も候補に 「新聞や他のメディアが劇的な変化を遂げる時代の中で、我々が米国の人々に必要な情報を提供し、意義深い貢献をしている証しだと受け止めている」。プロパブリカの編集主幹、ポール・スタイガー氏(67)は受賞(調査報道部門)について、こう語った。設立からわずか2年余りの「新人メディア」の快挙は、「オンライン・ジャーナリズムの歴史的受賞」(ロイター通