大阪府警北堺署刑事課に勤務していた男性巡査部長(38)が、文字が消せる特殊インクを使ったボールペンで調書を作成し、容疑者が署名・押印した後に文章表現などを勝手に書き換えていたことがわかった。府警は22日、巡査部長を虚偽有印公文書作成・同行使容疑で書類送検し、減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にしたと発表した。 府警監察室によると、容疑内容の捏造(ねつぞう)はなかったという。巡査部長は昨年12月6日の当直勤務中、府迷惑防止条例違反容疑で自首してきた男(26)を取り調べた際、特殊ボールペンで調書を記述し、署名・押印させていったん作成を終えた。しかし、翌7〜21日、「右から左」を「左から右」に書き換え、誤字脱字、句読点も直すなど計15カ所を修正したという。 容疑者が署名・押印した調書を訂正する際、内容の変更は容疑者の面前で調書を取り直さなければならない。誤字脱字などは消さずに2本線で訂正し、