科学者でつくる団体、「日本学術会議」は戦後維持してきた、『軍事目的の研究は行わない』とする立場を見直すかどうか、検討委員会を設置して議論することを26日、正式に発表しました。記者会見した大西隆会長は「軍事と民間の技術の線引きが難しくなるなか、さまざまな意見があり、議論を深めたい」と述べました。 一方で、防衛省は去年、先進的な技術を防衛装備品の開発に積極的に取り入れたいとして、大学や研究機関などに研究費を提供する制度を導入し、この制度を巡って科学者の間から賛否両論の意見が出ています。 こうした状況を受けて日本学術会議は、戦後維持してきた『軍事目的の研究は行わない』とする立場を見直すべきかどうか、近く検討委員会を設置して議論することを決め、26日に正式に発表しました。 記者会見で、大西隆会長は「軍事と民間の技術の線引きが難しくなるなかで、軍事との関係が深まると学術の本質が損なわれるという意見も