京都市のほんやら洞(2012年5月撮影) ほんやら洞(ほんやらどう)は、京都府京都市をルーツとし、東京都国分寺市などにある喫茶店。各店の名称は、多くの場合、つげ義春の短編漫画「ほんやら洞のべんさん」(初出:1967年6月『ガロ』)[1]に由来する[2]。ルーツとなった京都市の店舗は2015年に火災により閉店している。 「ほんやら洞」を名乗る喫茶店のルーツとなった京都市の出町の店は、1972年(昭和47年)に開業した[3]。2階に文化活動のためのスペースを備えるこの店は、多くの詩人や美術家、音楽家、文化人たちによって利用され、文化の発信拠点となった。文化を意識した店づくりは、今日のブックカフェ、ギャラリーカフェなどに代表されるカフェ文化の先駆けとなるものでもあった。