皆さんこんにちは。 前回は、世界最古の木造建築群で知られる法隆寺をご紹介しました。 www.yamatotsurezure.com 今回は、奈良県でもっとも徹底的な廃仏毀釈が広範囲で行われ、全村廃寺となった十津川村にスポットを当ててご紹介したいと思います。 十津川の歴史 仏教と十津川郷 玉置山復古と全村廃寺 十津川の歴史 さて、奈良県吉野郡十津川村は、現在日本最大の村として知られます。 その面積は広大で672.38平方キロと、東京23区の面積よりも広く、奈良県全体の18.2%を占めます。 十津川は中央からは遠い南和の山郷でしたが、中央での騒乱へは敏感に行動し、7世紀から十津川の人々は常に免租の特権を保証する勢力に味方してその特権を維持し続け、19世紀の明治維新まで1000年以上免租の地としてあり続けました。 古代においては壬申の乱や平治の乱など、中央の騒乱にも出兵して免租を勝ち取ります。
