長崎から東京に戻る人事異動に伴う引越しの真っ最中で、少し私は脇に追いやっていたんですが、セント・ルイス連銀の Bullard 総裁が7月29日に "Seven Faces of 'The Peril'" と題するペーパーを公表しています。私も読みましたので、もう少しして夏休みに入ったら取り上げようと考えていたんですが、8月に入って早々にみずほ総研から「デフレ回避の手段と脱却策は同じか」と題するリポートが出されたり、日経新聞で滝田編集委員が「米国は『日本型デフレ』を防げるか(グローバルOutlook)」と題して解説していたり、あるいは、いくつかの金融機関からちょうだいしている顧客向けのクローズなニューズレターでも注目されていますので、私のこのブログでも時流に遅れず取り上げたいと思います。 まず、ポイントとなるのは Bullard ペーパーの p.2 Figure 1. Interest Ra