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2014年12月7日のブックマーク (2件)

  • 戦国男色の俗説 - [虎渓三笑]

    戦国時代というと男色が盛んだったといわれ、それはそれで確かに事実だったとは思われるが、実例として出される有名なカップリングはほとんどが史料的根拠を持っていない。 織田信長と森蘭丸の関係は、須永朝彦氏によってすでに否定されている。 蘭丸=美少年というイメージからして、江戸時代後期に付されたものであり、森蘭丸という人物が織田信長の小姓にいたかどうかも怪しいと思う。定説では信長の側近にいた森乱法師成利が森蘭丸であったとされているが、成利はすでに実名を名乗っているから元服済みだったはずである。そうすると森乱法師=小姓という前提からして難しくなってくる。「お乱」などと「お」がついている史料もあるが、戦国大名の側近に「お」がつく人物は『甲陽軍鑑』などにも見られる。これを男色と直結していいかどうか慎重な検証が必要だろう。 織田信長が前田利家と肉体の関係をもっていたというのも近年現れた奇説で、『亜相公御夜

    戦国男色の俗説 - [虎渓三笑]
  • 身勝手な日本人が、日本の国宝をダメにする

    ──第一線の銀行アナリストを辞めたのは42歳という若さでした。 自分の役割は終わったと思ったんですね。ゴールドマン・サックスのパートナーを辞めた2007年ごろには、ほとんど自分の提示した形で不良債権問題の最終処理、担保不動産の処分が進んだ。邦銀も2~4行あれば十分と主張して結局主要3行になり、多くの問題にメドがついた。 自分は経済全体から見た金融システムの構造問題を分析するスタンスなので、「EPS(1株当たり利益)は何円か」などに興味がない。自分が得意とする分析はもう必要とされないと思いました。引退後は茶道をしたり京町家を買って修復したり、2年ほど自由にしていました。 そこへたまたま、別荘が隣同士という縁で小西美術の経営を見てくれという話が来て、フタを開けたらこれは大変だと。文化財保護の職人を尊重しているようで、現実には潰している世界であること知りました。 小西美術は漆塗りの老舗ですが、業

    身勝手な日本人が、日本の国宝をダメにする