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2016年4月20日のブックマーク (3件)

  • 特集・コーラ歴史の研究「偶像としてのコーラ」

    晋輔 コーラは清涼飲料であり、その点においてはオレンジジュースやラムネと何ら変わりない。しかしコーラが特異的なのは政治や思想・イデオロギーを孕んだ、偶像的な一面を有する点である。歴史上コーラは信頼や心の拠り所となり、また憎悪や反発の対象であった。 神話の完成 少なくとも第二次世界大戦前までは、コーラは普通の飲み物であった。コカ・コーラは誕生から既に半世紀以上を経た伝統的な飲み物として成功してはいたが、大衆的な炭酸飲料以上の存在ではなかった。 コーラが特別な存在となるきっかけを与えたのは日海軍による真珠湾攻撃であった。アメリカの参戦により米国内で物資統制が始まり、コーラに不可欠な砂糖が配給制となった。当時のコカコーラ社長ロバート・ウッドラフは開戦後すぐに「我々は軍服を着た全ての兵士が、どこで戦っていようと、また我が社にどれだけ負担がかかろうと、5セントの瓶入りコカ・コーラが買えるよう

  • コーラ四季報 コーラと第二次世界大戦

    コーラの大まかな歴史の流れについては以前の連載「コーラの歴史」で述べた。コーラの意義や各社の戦略が時代によって大きく変わってきた様子がご理解頂けたと思う。 今回はその中でもコーラ史に大きな影響を及ぼした事件「第二次世界大戦」にスポットをあて、その時代のコーラの肖像を詳しく紹介していきたい(註1)。 1941年12月7日、日軍のパールハーバー奇襲によりアメリカ政府は格的な参戦を決定した。「第二次世界大戦」の勃発である。この4年に及ぶ消耗戦はアメリカだけでなく世界のコーラ情勢の大きな転機となる。 当時コカ・コーラはすでに創業50年以上の老舗で、名実ともにアメリカ飲料業界のトップの座に君臨していた。海外進出も積極的に推し進めていたが、カナダ・キューバ・ドイツ以外の地域では苦戦を強いられそのブレイクスルーを模索していた。一方ペプシコーラは16オンスボトルのヒットで会社の建て直しに成功、コカ・コ

  • エリートの資産隠し暴いたパナマ文書 ピケティ氏が警鐘:朝日新聞デジタル

    ピケティコラム@ルモンド タックスヘイブン(租税回避地)や金融の不透明さに関わる問題が、何年も前から新聞の1面をにぎわしている。この問題に対する各国政府の声明は自信に満ちたものだ。だが、残念ながらその行動の実態とはかけ離れている。ルクセンブルク当局が多国籍企業の租税回避を手助けしていたことが暴露された2014年のルクセンブルク・リークで、多国籍企業が子会社を利用して欧州にほとんど税を納めていないことが明るみに出た。16年の「パナマ文書」が明らかにしたことが何かというと、先進国と発展途上国の政治・金融エリートたちが行う資産隠しの規模がどれほどのものかということだ。ジャーナリストが自らの任務を果たしているのは喜ばしい。一方で、政府が果たしていないのが問題なのだ。08年の金融危機以来、何もなされてこなかった。ある面では事態は悪化してしまっている。 順を追って見ていこう。欧州では税の引き下げ競争の

    エリートの資産隠し暴いたパナマ文書 ピケティ氏が警鐘:朝日新聞デジタル