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ブックマーク / u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp (1)

  • ハンコはなぜ奇妙な字体をつかうのか——秦の文字統一と東大の漢字から

    ハンコにはなぜか変な文字を使う。実印には特に訳の分からない、曲がりくねったとても読めない字体の漢字を使うことが多い。なぜそんな奇妙な風習がまかり通っているのか、それを解き明かそうというのが今回のエッセイの目的である。 私は漢字の歴史、特に戦国時代から前漢時代にかけて、西暦で言うと大体紀元前5世紀から紀元前後までの漢字の歴史を研究テーマの一つとしている。紀元前221年、戦国時代を統一した秦の始皇帝による文字統一を挟み約500年間、漢字の姿がもっとも劇的に変動した時代である。その変容の諸相が、出土資料の増加により、徐々に明らかになりつつあるのだ。漢字を専攻する者にとってこれほどエキサイティングな時代はない。 漢字好きの常、かどうかは定かではないが、私は一時期自分のハンコのコレクションに嵌った。その一部をまず見て頂こう(図1)。安全のため、実印は除外してある。 図1の(E)は普段使っている三文判

    ハンコはなぜ奇妙な字体をつかうのか——秦の文字統一と東大の漢字から
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