オウム真理教の麻原彰晃死刑囚の死刑執行のニュースを見て感じたことを書いてみようと思う。 一言で言えば、当時の日本の社会がオウム真理教のようなものを求めていたのではないか。 1990年代のテレビや雑誌では、表題のようなオカルトブームの全盛期だった。 スプーン曲げとか超能力であるとか、当時の若者たちは神秘的な現象にあこがれていた。 ユリ・ゲラーや宜保愛子とか、今考えるとインチキとしか思えない霊能力者が当たり前のようにテレビに出ていた。 ノストラダムスの大予言によって、1999年7月に人類は滅亡するということが繰り返しのようにテレビで放送されていれば、それを鵜呑みにする人間が多く出てきてもおかしくなかったのだ。 掴みどころのない社会不安が支配している中において、オウム真理教は出現したのだ。 松本サリン事件や地下鉄サリン事件を起こした後は、世の中は手のひらを返したようにオカルトブームを忘れていった