大学入学共通テストに2020年度から、英語の民間試験を導入することについて、「公平性や公正性の問題が解決できていない」といった議論があるが、あまり意味がないのではないだろうか。あるいは議論の方向が違うのではないだろうか。 というのは、すでに早慶上智では、入試に民間試験の得点が活かせる状態になっている。MARCHと言われている私大でも、学部では対応しているし、全体として概ねその方向にある。英語の民間試験は必須とまでは言えないが、現実、すでにそれを活用する方向にあると言っていいだろう。 さらに、そもそも論でいうと、欧米の大学に留学するにはTOEFLかIELTSの一定得点が必須なので、日本の大学生でもそうしたグローバルな社会に対応していくには、これらの試験に慣れておくといいだろう。 もっとも、すべての学生が留学するわけではない、という議論もあるだろうが、先進国の定評のある大学がそうなっているのに