私が身を置いている米国の新聞(というか正確には「メディア」)業界では各紙とも日本のようにマスではなく、特定のセグメントを想定読者層としてコンテンツを作成しています。 背景としては日本はいわゆるミドルクラスが厚く、その層がマスを形成していた一方、米国は主に所得格差をはじめとして異なる層が存在することがあったと思います。 よっていわゆるクオリティペーパーと呼ばれる新聞を読むのは所得も高いエリートが多く、それ以外の読者の多くは値段も安いタブロイドを読むという構図です。 またクオリティペーパーの中でも例えばWSJは経済紙として、一方でNYTはより一般紙を目指し、差別化を図っています。 振り返って日本を見ると、未だに一般紙間のコンテンツの明確な違いはないように思われます。 以前の「マス」が人口減で縮小する中、また記事にもあるようにネットなどの他の媒体が登場している中で差別化なくしてどう今後の戦略を描