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  • 不思議の国のアリスと不条理の文学 「紀伊國屋カルチャー・トリップ」第1期第4弾 : 紀伊國屋書店新宿本店

    このフェアのタイトルにピンと来るような方であれば、ルイス・キャロルによる名作「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」が、ただの子供向けの童話や楽しいだけのファンタジーではないということは先刻ご承知のことと思います。ひとたび「アリス」の世界を覗き込めば、そこにはありとあらゆる「不条理」が、可愛らしい外見の下で現実世界を転覆しようと暴れまわっているのです。そこでは時間も空間もひっくり返り、言葉はその意味から離れて一人歩きを始め、異形の人々はてんで道理の通らぬ話をえんえんと喋り続けるでしょう。 「不条理」とは、条理に合わない全てのこと、「道理」や「理性」や「正気」といった、社会生活を営む上で欠かせないあらゆるコトワリに反する概念のことです。それを野放しにしてはこの社会は成り立ちませんが、しかし人間は条理のみに生きるのではありません。我々の中には、全ての道理を無視する荒々しい「不条理」が、子供

    kuroshior
    kuroshior 2010/09/30
    不条理
  • 耽美とデカダンスの100年 「紀伊國屋カルチャー・トリップ」第2期第弾 : 紀伊國屋書店新宿本店

    「耽美」「デカダンス」という言葉から、あなたは何を連想するでしょうか? 様々な使われ方をする言葉ですから、そのニュアンスは人によって大きく違うかもしれません。しかし、そこにはある程度の共通したイメージもあるのではないかと思います。今回はそんなイメージについて考えながらフェアを企画しましたが、さて、「耽美」とは、「デカダンス」とは一体何なのか? 「耽美」とは文字通り「美に耽る」という意味ですが、一般的には19世紀後半のヨーロッパで起こった「耽美主義」のことを指します。耽美主義とは美を最上の価値として追求する芸術運動で、それは当時の社会において主流であった合理主義や進歩主義の価値観に対する反逆の姿勢でもありました。理に適った考えや何かの役に立つことに背を向け、ただひたすら美しさだけを目指すという態度が「耽美」と呼ばれたのです。 そして、耽美主義者たちのそのような傾向は、しばしば揶揄の意味

    kuroshior
    kuroshior 2010/09/30
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