今日、情報システムは短期導入が求められるようになっている。それを実現するためのユーザー側の体制とはどのようなものか? その“本質”を見ていこう 最小の投資で、最大の効果を生む情報システムを構築するのであれば、短期決戦が良い。長引けば、それだけ投資も大きくなりがちであるし、効果を生むのが遅くなりロスが出る。前回の「ITの本質」でも述べたように、情報システムはそれ自体で利益を生むものではない。使ってこそナンボのものである。開発期間の長期化により、このことを忘れ、手段が目的化してしまったプロジェクトは悲惨な結果を招く。船長のリーダーシップと目的を見失った船は、荒海を迷走するのみである。それでは、短期決戦を戦うシステム開発体制とは、どんなものであろうか。 明確なビジョンを定める 情報システムを構築するうえでは、とにもかくにも“ビジョン”が必要である。 目的地を決めずにフラリと出掛ける旅行は楽しいも