WWDC 2005の基調講演終了後ほどなく公開された「Xcode 2.1」には、PowerPCとIntel x86の2種類のアーキテクチャに対応した開発環境一式が含まれている。Xcodeのコンパイラには、もともとマルチアーキテクチャ対応のGCCが採用されているため、クロスコンパイル自体は目新しい機能ではないが、簡単にユニバーサルバイナリをビルドできることがウリだ。 現在のところIntel版Mac本体は入手不可能なため、ビルドしたバイナリはPowerPC上でしか動作確認できないが、仕組みについて探る余地はある。そこで、ベースとなったNEXTSTEP由来の技術「Multi Architecture Binary(MAB)」との関係を踏まえ、ユニバーサルバイナリがどのような働きを持つかレポートしてみよう。 PowerPCとIntel x86に対応する「ユニバーサルバイナリ」を起動したところ。Te