花見の季節に合わせて、新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸)は桜にゆかりのある魚を31日まで、特別展示している。 桜前線の北上とともに旬を迎えるのがマダイ。食通たちは、産卵のために水深100メートルあたりから浅場に上がってくるマダイを桜鯛(さくらだい)と呼び、珍重する。白い模様が、花びらを思わせる。 桜の英名「チェリー」を冠したチェリーバルブは、スリランカ原産のコイ科の魚。雄は成熟すると、アメリカンチェリーのような深紅になる。 ちなみにサクランボを収穫する桜はトルコ原産で、明治時代に日本に入ってきたという。 桜の季節に、里に下りてくるのが山の神。田んぼに映った自分の顔に自信をなくした山の神は、社に閉じこもってしまう。農民たちは器量の悪いオコゼやカサゴを奉納し、機嫌を直してもらったという。 この言い伝えから、ミノカサゴやオニダルマオコゼを山の神と呼ぶ地方もある。オコゼやカサゴの仲間は、毒