腐る魚5万トン、手作業で処分 強烈な臭いと格闘 石巻2011年6月5日10時8分 印刷 Check 岸壁に広げられた魚類や加工品を分別する人たち。強烈な腐臭が漂う=5月31日、宮城県石巻市魚町、川端写す 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県の石巻漁港で、腐った魚類や加工品を捨てる過酷な作業が続いている。その量、5万トン近く。連日の分別作業に当たるのは、加工会社などを解雇された人々だ。 石巻市魚町(さかなまち)の漁港岸壁。トラックの荷台の積み荷が地面にまかれた。強烈な腐臭が広がり、無数のウミネコが一斉に舞い降りる。運ばれてきたのは生サンマ、イカ、カレイ……。被災した水産加工場地区の冷蔵倉庫などにあったものだ。 数十人が手や道具を使い、発泡スチロール、段ボール、ビニールをはぎ取って、より分ける。生の魚類は4月に沖合投棄を認められたが、包装はゴミとして分別しないといけない。作業は4月か