出版不況下でも活況が続くライトノベル市場で、旧作の掘り起こしが熱を帯びてきた。数年前のベストセラーが意外な出版元から再度刊行され、入手困難になった作品を復刊させる動きもある。背景を探ると、ライトノベルならではの事情も見えてくる。(海老沢類)◇ 司馬遼太郎や池波正太郎といった大家の歴史・時代小説や骨太なノンフィクションで知られる文春文庫が7月、ライトノベルのベストセラー作品を新たに売り出す。橋本紡(つむぐ)さん(45)の『半分の月がのぼる空』(1、2巻)。高校生の男女をアニメ風に描く表紙イラストは、中高年の読者が多い硬派な文庫に収まると、ひときわ異彩を放つ。 ◆古びない青春小説 電撃文庫(アスキー・メディアワークス)でシリーズ全8巻の刊行が始まったのが平成15年。難病に侵された女子高校生と同じ病院に入院した少年の純愛物語は、アニメや実写映画にもなり、シリーズ累
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く