今後の旅行市場を牽引(けんいん)する10代後半~30代の世代(旅行牽引世代)は車離れが明確で、それが沖縄旅行の敬遠につながっている―。沖縄振興開発金融公庫と日本交通公社が16日発表した研究調査で、車やレンタカーが移動手段の主流になっている沖縄観光の課題が浮き彫りになった。また、沖縄に訪れた経験が修学旅行だけの場合は、観光目的で訪れた人より再訪意向が低いとの結果も出た。修学旅行だけではリピーターにつなげられておらず、公庫は旅行内容の工夫の必要性を指摘している。(政経部・川野百合子) 昨年10月、オンラインで沖縄を除く全国の18~54歳の男女1800人に調査した。 運転免許とレンタカーの利用について「運転免許があり、レンタカーの運転に抵抗がない」割合は、40歳以上では53.8%だったのに対し、30代までの旅行牽引世代は37.7%にとどまった。旅行牽引世代のうち、「Z世代」と呼ばれる18~25歳