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ブックマーク / note.com/ruiu (6)

  • Cコンパイラ制作の夏期集中コースが思っていた以上にうまくいった話|Rui Ueyama

    2018年の夏に僕はセキュリティキャンプ(以下「セキュキャン」)というイベントでCコンパイラ作成コースの授業を行いました。授業はとてもうまくいったといってよいと思います。参加者は6人だったのですが、6人全員プログラミング技術がかなり飛躍的に向上したようですし、そのうち3人は期間中にセルフホスト(自分の書いているコンパイラで自分のコンパイラ自身をコンパイルできること)まで漕ぎ着けることができました。 この文章では、その授業をどのように僕が教えたのかということと、生徒にできるだけ多くのことを学んでもらって自信をつけてもらうために僕が何を気をつけていたのかという2つの点について説明します。 セキュキャンとはセキュキャンは5日間の合宿イベントで、学生を対象としてコンピュータセキュリティやプログラミングについて教えるというものです。いくつものコースが用意されているのですが、僕が受け持ったのは「集中コ

    Cコンパイラ制作の夏期集中コースが思っていた以上にうまくいった話|Rui Ueyama
    kutakutatriangle
    kutakutatriangle 2018/09/01
    参加者へのモチベーションアップのやり方が巧みだったんだろうなと思わせる、とてもいい話だった。
  • 音の良いポッドキャストを録音するために ― Turing Complete FMの収録テクニック|Rui Ueyama

    僕は最近Turing Complete FMというポッドキャストを運営しているのですが、その収録のためにポッドキャスト録音テクニックを結構研究しました。ここではそのノウハウをシェアしようと思います。音がよくて聞きやすいポッドキャストの収録に役立ててもらえると幸いです。 はじめにポッドキャストでは音質は死活的に重要です。音質の大切さは強調してしすぎることはないと思うのですが、この点は甘く見られがちなようです。音の悪い録音を何十分も聞くのは耳が辛くて不必要にストレスがかかります。よいコンテンツを届けたいのなら、音質という、コンテンツ以前の問題は解決しておくべきです。 良い音質のポッドキャストを作成するためには、良い音質で録音する必要があります。良い録音から良い出力を作るのは簡単ですが、悪い録音から良い出力を作るのは、どんなにポストプロダクションを工夫してもほとんど不可能です。悪い音で録音してし

    音の良いポッドキャストを録音するために ― Turing Complete FMの収録テクニック|Rui Ueyama
  • 「悪い方が良い」原則と僕の体験談|Rui Ueyama

    ソフトウェアの世界には「悪い方が良い」原則という有名なエッセイがある。キレイにレイヤ分けされた一貫性のある良いデザインよりも、一見手抜きの悪いデザインのほうが実は良いときもあるという話だ。この逆説的なデザイン原則を僕は身をもって体験したことがある。それについてちょっと書いてみようと思う。 僕はlldというリンカの現行バージョンのオリジナル作者だ。リンカというのはコンパイラと組み合わせて使うもので、実行ファイルやDLLを作るのに使用される。lldはプロダクトとしてはかなり成功していて、標準のシステムリンカとして採用しているOSがいくつかあったり、GoogleやFacebookなど皆が知っているような大規模サイトの中で広く使われていたりする。 現在のlldは2世代目で、第1世代のlldは僕がプロジェクトに参加する前から存在していたのだけど、数年前にそれを捨てて一から書き直すということになった。

    「悪い方が良い」原則と僕の体験談|Rui Ueyama
  • 絵文字がある種のUnicodeバグを世界から一掃しつつある件について|Rui Ueyama

    UnicodeのUTF-16エンコーディングではほとんどの文字(コードポイント)は2バイトで表現されるが、Unicodeに後から追加収録された文字の多くは4バイトで表現される。4バイト文字がうまく扱えないプログラムというのはわりとよくある。しかし世界中で広く使われるようになった絵文字がよりによって4バイト文字であるせいで、そのような文字が扱えない問題がよいペースで解決に向かいつつある。それについて少し説明してみようと思う。 Unicodeが80年代から90年代初頭にかけてデザインされたときの目標の一つは、Unicodeに含まれる文字数を65536個以内に収めることだった。現代の文章を実用的なレベルで表すためには、漢字などを含めてもそれだけの種類の文字があれば十分だと考えられたのだ。当然これは1文字を2バイトで表すことを念頭に置いていた。つまりコンピュータの揺籃期から当時に至るまで単純に英語

    絵文字がある種のUnicodeバグを世界から一掃しつつある件について|Rui Ueyama
  • スタンフォードのコンピュータサイエンス(マスター)に合格するまで|Rui Ueyama

    2014年11月 やたらと時間も余っているし何か勉強しようかと思ってスタンフォードのコースを受けることを決める。SCPDという授業が受けられるプログラムがあって、SCPDメンバー企業の従業員なら誰でもスタンフォードの授業を取って単位を取得することができる。通常の授業を普通の生徒と横並びで受けてテストも受けて、成績も区別なくつけられる。ただし履修生なので認定証は取れても学位は取れない。 この段階ですでに将来的には入学してもいいかなとは思っていた。18単位を上限として履修生で取った単位はマスタープログラムにトランスファーできるし(卒業に必要なのは45単位)、実際に授業を受けて続けられるかどうかを見てから決めればいいかなと思ったのだ。それにSCPDの履修生としていい成績を取ると入学が楽になるという情報もあった。たとえばスタンフォードの教授が書いたこのメールの情報だと、難易度は外部、SCPD、内部

    スタンフォードのコンピュータサイエンス(マスター)に合格するまで|Rui Ueyama
  • アメリカの面接で質問してはいけない事項について|Rui Ueyama

    アメリカで採用活動的なことに関わっていると、面接ではどういうことを聞くと違法になるのかを覚えておく必要がある。気軽な雑談が深刻な質問として受け止められていたりしてあとで訴えられたりしたら大変だ。たとえ結果的に訴えられることがなくても、法的にまずいことを聞くこと自体が大きな問題である。 アメリカでは第一にレジュメに写真などは貼られていない。写真が貼ってあったらこっちだって困ってしまう。全員を面接するわけではなく書類で通らないひともいる以上、書類だけの情報で採用されないひともいるわけだけど、そこに人種とか容姿がわかってしまうような情報が存在していても害しかない。 直接話をする場合でも、年齢によって差別的待遇を行うのは違法なので、年を聞くのはNG。人種や宗教、結婚しているかどうかなどを質問するのも当然よくない。性別を訊くのもダメ。自分の性別を聞かれたくない人はたくさんいるし、そういう仕事に関係な

    アメリカの面接で質問してはいけない事項について|Rui Ueyama
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