本格的にGCPを使い始め、複数のプロジェクトを管理するようになると、インターネット越しでなく、内部IPアドレスを使用してプロジェクト間のCompute Engine(以降、GCE)インスタンス同士を通信させたい、という要件が生まれて来るのではないでしょうか? 通常、個々のプロジェクト内に作成された各々のVPC Networkは、プロジェクトごとに独立しているのですが、「共有VPC」機能を使うことで複数プロジェクトをまたぐVPCを構築可能です。 別のやり方として、プロジェクト間でVPNを構築することも可能ですが、共有VPCはシンプルに、「同一のVPC Networkを延長する」イメージで利用できます。 本記事では、大きく分けて「Cloud Identityアカウントの作成」と「共有VPCの構成」を解説します。 前者は、共有VPCに必要となる「組織」を設定できる「Cloud Identityア
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