「街の機能がほぼ停止した」――そう話すのは、石川県加賀市の宮元陸市長。同市は2018年2月、30年ぶりの記録的な大雪に見舞われ、「除雪車の運行管理がほとんど満足に、思うようにいかなかった」と宮元市長は振り返る。 そんな教訓から加賀市は、IoTを活用した、除雪車の運行状況をリアルタイムで把握するシステムを導入した。こうした取り組みは、加賀市にとどまらない。突如、町を襲う豪雪に備え、IoT、5G(第5世代移動通信)などを生かして除雪を効率化するプロジェクトが、全国各地で進んでいる。 「分からなかった」 加賀市の宮元市長は、大雪に見舞われた当時、「どこにどういう車両がいて、どういうふうに運行すれば、効率的に除雪ができるか。今のテクノロジーが進んだ中で、それすらも分からなかった」と話す。 そんな状況から同市は、除雪車に備え付けたスマートフォンを使い、GPSのデータなどをクラウド上に収集し、車両の運
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