エジプトの平均年齢はおよそ25歳前後。 その若いエジプトが民主化を求める反政府運動で大触れに揺れています。 ムバラク政権はいずれ倒壊するものの、エジプト大混迷は長引き、今後数週間は続くことでしょう。 【中東・北アフリカの地政学的リスク ―覇権国家アメリカの軍事力の弱体化の歴史―】 振り返ると、1979年にイランでイラン革命が起きて、親米政権のイラン王制が終わりを告げました。 30年以上前の当時のイラン革命で、その精神的支柱になったのは、もちろん、イスラム急進派であるシーア派のイスラム原理主義運動でした。(イスラム急進派は、イスラム過激派とは違うことはなにとぞご注意ください。) 今でも、イランは、シーア派のイスラム原理主義・国家です。 一般に、イスラム急進派は、一般にはイスラムシーア派と呼ばれて、「急速な欧米化」には一線を画す人々です。 一方、イスラム穏健派は、一般にはイスラム・スンナ派と呼