前回の記事でCounterfactualについて紹介して、なんでランダム化試験だと因果効果が推定できるのかを示しました。 この記事では、観察研究での因果推論はどう考えるのか説明していきます。 観察研究での因果推論とは、8-9割くらいの臨床研究のテーマです。 でもこれを知らずして論文を書いている方が8-9割と推測します。 理解しておくと必ず役に立ちます。 観察研究の場合Counterfactualはこう考える 「アスピリン飲めば心筋梗塞が減るか」ということを考えてみます。 ランダム化試験では、 アスピリン飲んでる人と飲んでない人の属性が同じ →アスピリン飲んでる人と飲んでない人のcounterfactual outcomeが同じ →Pr (Ya=1=1|A=1) = Pr (Ya=1=1|A=0) * Pr (Ya=1=1)とは、「もし全員アスピリンを飲んでいたとしたと仮定した時の心筋梗塞の