ITの世界は変化が速く、旬の技術や勢いのある企業、ビジネスチャンスが眠る領域がめまぐるしく入れ替わる。そこで働く人たちが備えておくべきスキルや考え方も、時代に応じて変わらざるを得ない。 日経コンピュータ2012年11月8日号の特集記事「新世代エースの条件」では、ITを武器とする15人のエース人材を紹介した。彼、彼女らの仕事ぶりや思考方法を追うことで、エース人材の条件を浮き彫りにするのが狙いだ。 条件とは何か。一言で言えばこうなるだろう。「ITを使って新しいビジネスを立ち上げる」ことだ。 ITの世界ではこれまで、顧客の要望を理解して納期通りに品質の高いシステムを作れる人が、エースと呼ばれてきた。また従来のシステム開発では、開発工程ごとに役割が細分化され、データベースやネットワークなど特定分野にのみ詳しい「職人」も高く評価されてきた。 「歯車が10人いても1人のエース人材にはかなわない」 しか