■「有給休暇の取得は後回し」せざるをえない“大人の事情” 「有給休暇の取得のしやすさ」は、働きやすい職場環境の構成要素のひとつとしてよく挙げられます。 しかし、厚生労働省「平成28年就労条件総合調査結果」(以下、「厚生労働省」)によれば、平成27年の年次有給休暇の平均取得日数8.8日、取得率は48.7%に過ぎません。この数値は、前年(平均取得日数8.8日、取得率47.6%)とほぼ同じ。有給休暇が取得しやすくなっているとはとてもいえない状態です。 今回は、有給休暇の取得を阻む要因について、各種調査の結果や、ビジネスパーソンへのインタビュー結果を踏まえて考えてみます。 ▼有給休暇の取得を阻む要因1:休暇取得に強く伴う罪悪感 「世界26ヶ国 有給休暇・国際比較調査2016」(世界最大級の総合旅行サイト・エクスペディア調べ)によれば、諸外国12カ国で有休消化率を比較すると、日本は世界ワー
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