厚生労働省の専門部会は27日、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発した点滴薬「ソトロビマブ」(商品名・ゼビュディ)を新型コロナウイルス感染症の治療薬として特例承認することを了承した。厚労省は同日、使用を承認した。 国内で使用が認められる新型コロナ治療薬としては5例目で、軽症・中等症患者向けの治療薬としては、「抗体カクテル療法」と呼ばれる「ロナプリーブ」(中外製薬)に次いで国内2例目となる。 ソトロビマブは感染防御に働く中和抗体を点滴で投与する薬で、酸素投与を必要としない軽症・中等症の患者のうち、重症化リスクが高い患者が対象となる。海外の臨床試験(治験)で、入院や死亡を約8割減らす効果が確認された。インド由来で感染力が高いデルタ株などの変異株に対して一定の効果を示す可能性もあるとしている。 米国では緊急使用許可が出ており、GSKが今月6日、厚労省に国内での製造販売の承認を申請し