ユーロ安に歯止めが掛かりません。13日の外国為替市場ではユーロの価値が1ユーロ=1ドルの等価(パリティ)を下回りました。「パリティ割れ」が起きるのは実に20年ぶり。背景にはロシアの軍事侵攻でがらりとかわったユーロ圏をとりまく経済情勢がありました。(経済部記者 篠田彩) ユーロがパリティ割り込む ユーロは、去年の年初からドルに対して値下がり傾向にあり、ことしに入って対ドルで12%下落しています。 13日の外国為替市場では、ついに1ユーロ=1ドルのパリティを割り込み、翌14日には、1ユーロ=0.995ドルまで値下がりしました。 背景には2つの要因があります。 1つはドル高。 アメリカでは記録的なインフレを抑え込むため、中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が今月下旬、大幅な利上げに踏み切るという見方が強まっています。 アメリカは先月も大幅な利上げを実施しましたが、インフレと闘うためにドル高