将棋の八大タイトルの1つ、「王将戦」の第5局が島根県で始まり、タイトルを持つ藤井聡太五冠(20)と挑戦者の羽生善治九段(52)が初日の対局を終えました。 「王将戦」第5局は島根県大田市の旅館に対局場が設けられ、羽生九段が入室したあと藤井五冠が盤の前に座りました。 対局は午前9時に始まり、先手の藤井五冠が飛車先の「歩」を突くと、羽生九段は「歩」を動かして角道を開けました。 羽生九段が今年度、好成績を残している「横歩取り」と呼ばれる戦法に持ち込むと序盤から互いに大駒の飛車と角を交換するなど、動きの激しい展開となりました。 その後はそれぞれ2時間以上の長考を挟むシーンも見られ、午後6時すぎ、羽生九段が次の1手を紙に書いて立会人に渡す「封じ手」を行って初日の対局が終わりました。 藤井五冠は、今年度すでに、叡王、棋聖、王位、竜王の防衛に成功し、「王将戦」は今年度5回目のタイトル防衛戦です。 一方、羽