俺は、ずっと走り続けていた。 体中が悲鳴をあげていた。一歩進むたびに足に激痛が走った。体中から汗が吹き出し、もはや全身びしょ濡れだった。俺は汗をたらし、鼻水をたらし、よだれを垂らし、涙を流して走っていた。 はああ、はああ、と死にそうな声を出しながら、ぶつくさと何かをしゃべりながら、俺は走り続けていた。 はああ……はああ……ちくしょう、苦しいよ……はああ、はああ……なんでだよ……はああ、はああ……なんで、こんなに苦しんだよ……はああ、はあああ、はああ……まだかよ……はああ、はああ……なんで、こんな長いんだよ……はああ、はああ、はあああ……長すぎるだろ…… 走っているのか、歩いているのか、それとも、ただ、ふらふらとよろめいているだけなのか、だけど俺の足は前に向かって進んでいた。 はああ、はああ……いったい、いつ終わるんだよ……はああ、はああ……どこまで行けばいいんだよ……はああ、はああ、はああ