「雇用」か、「雇用でない」か。 近年、シェアリング・エコノミーと呼ばれる新しい形態のビジネスモデルが発展している。このなかで、雇われないで働く働き方が急速に拡大した。そのために、さまざまな面で問題が起こるようになっている。 2月1日、多くの労働者がシェアリング・エコノミーを代表する企業のひとつ、ウーバーのニューヨーク事務所の前に集まった。契約条件の切り下げに抗議することが目的だった。その背後には、雇われて働いていることを基盤としてつくられてきた社会システムの機能不全がある。 「雇用でない」労働が不安定さを増大 シェアリング・エコノミーもしくはギグ・エコノミーとは、ITC技術を媒介にして企業と企業、企業と人をつなぐ新しいビジネスモデルだ。 ひとつの企業の中で行っていたコンピュータ・ソフトウェアやアプリケーションの開発をさまざまな連携のなかで実施することや、スマートフォンのアプリケーションを媒