「第3世代(3G)の携帯電話サービスで先行した日本で技術や製品を磨いておけば,世界での3Gサービスの立ち上がりに合わせて,国内の携帯電話機メーカーや通信機器メーカーが世界で戦えるようになる」。NTTドコモが「FOMA」サービスを2001年に,KDDIが「CDMA2000 1X」サービスを2002年にそれぞれ開始したころ,世間はこうした論調で携帯電話業界を見ていました。弊誌もそうでした。しかし,その結果はご存じの通り。世界市場では,欧州や米国,韓国などの携帯電話機メーカーや通信機器メーカーに,国内勢が大きく水をあけられている状況です(Tech-On!の関連記事)。 今回筆者は,「LTE(long term evolution)」や「モバイルWiMAX」といった次世代の移動体通信方式の動向や,それらがもたらす影響について,2008年9月8日号の特集「ケータイが迎える種の爆発----多彩な進化を