☆くんは私が会ったことのある広汎性発達障害の診断を受けている子のなかでは 特にハンディーが軽く思われる子です。 少し精神的に幼いものの 相手の気持ちを察したり スムーズなコミュニケーションが取れるのです。 また多動と言えるほどのものはなく、 ひとつのボードゲームを最後までしたり、工作をしたり ワークを数ページやりとげる間、集中できたりしました。 けれども学校での不適応の様子は、 ハンディーが最も重いと思われる子以上に 悲惨なものになっているのです。 授業中、教室を飛び出して のぼり棒のてっぺんに逃げる行為は かなり心が追い詰められている様子です。 心配した☆くんのお母さんは 学校側に、不安が高まった時、 保健室や用務員室のような☆くんが 避難して心を落ち着かすことができる場を 作ってもらいたい…とお願いしました。 が、☆くんが障害のある子だとはとても思えないという理由で 拒否されたそうです